現状維持を公約に掲げることは意味があるのか?
参議院選挙が今日行われるが、消費税や憲法についての公約で気になるところがある。
野党の公約では、消費税の増税反対とか、憲法96条改正反対というのがある。
国民の生活を守るためとか、日本の平和を守るためとかいう名目であったりする。
でも、それっておかしいんじゃないかと思っている。
生活を守るためであれば、消費税は低い方がよい。
消費税5%維持ではなく、消費税を3%に下げるとか、消費税を廃止するという公約を掲げるのが正しいのではないだろうか。
憲法9条を変えることを阻止したい、もしくは憲法が変えにくいことで立憲主義とやらを維持したいのであれば、憲法96条を改正してさらに改憲しにくくすればよい。
例えば、国会議員の3分の2ではなく4分の3にするとか、憲法96条の中に憲法9条は絶対に変えない旨を記するようにすればよい。
消費税の増税反対とか、憲法96条改正反対を掲げるというのは、現在の消費税がちょうどよい税率であり、現在の憲法は理想的であると主張しているようなものである。
現状維持がすばらしいと言っているようなものと思う。
憲法のことはよく分からんが、少なくとも消費税5%が理想的な税率とは思わんだろう。
5%がすばらしい税率であれば、その根拠はなんであろうか。そうでなければ、増税反対を公約にするのではなく、理想的な税率を公約に掲げるべきであると思う。
○○反対という形で現状維持を公約にするのはずるいことだと思う。
結果的に何もしないことが成果になってしまう。
それならば、国会議員はいてもいなくても一緒ということになってしまうのではないだろうか。
税率変更の反対をするのであれば、どのような税率が理想なのか。憲法改正を反対するのであれば、どのような憲法が理想なのか。そういうことを踏み込んで公約を掲げてほしいと思う。