零細米粉研究員の備忘録

米粉に関することなどをたまに書いていきます

日本で栽培されている水稲品種について

大学で講義をすることとなった。

その中で日本ではどれだけの品種数のイネが栽培されているかを説明しようかと思ったら、実は正確にはよく知らなかったので、調べてみた。

 

農林水産省のホームから、 【政策統括官】 →【 米(稲)・麦・大豆】 → 【米麦の農産物検査】の中で、「農産物検査を行う産地品種銘柄の取扱いについて」というページがあり、平成29年産産地品種銘柄一覧のpdfファイルがダウンロードできので、これを素に作成した

どこかに一覧表のエクセルファイルでもないものかと思ったが、なぜか見つからなかった。

 

pdfファイルから品種名をコピーしてエクセルに貼り付け、重複を削除することで品種一覧を作成するとともに、品種数を調べた。

そうしたところ、2017年においては、以下のように275品種が栽培されたことが分かった。
あいちのかおり、LGCソフト、あかね空、あきげしき、あきさかり、あきたこまち、あきだわら、アキツホ、あきのそら、アキヒカリ、あきほなみ、あきまさり、あきまつり、あきろまん、アケボノ、あさひの夢、あさゆき、あやひめ、あわみのり、イクヒカリ、いただき、いのちの壱、いわてっこ、うこん錦、えみのあき、エルジーシー潤、おいでまい、オオセト、おきにいり、おてんとそだち、おぼろづき、おまちかね、おわら美人、かぐや姫、かけはし、きたくりん、キヌヒカリ、きぬむすめ、キヨニシキ、きらほ、きらら397、きらりん、きらり宮崎、ぎんさん、きんのめぐみ、くまさんの輝き、くまさんの力、げんきまる、こいごころ、こいもみじ、こころまち、こしいぶきコシヒカリ、ゴロピカリ、さいこううち、さがびより、さきひかり、ササシグレ、ササニシキ、さち未来、さとじまん、さぬきよいまい、さわかおり、さわのはな、さわぴかり、スノーパール、せとのにじ、そらゆき、たかたのゆめ、たかねみのり、たきたて、たちはるか、だて正夢、たんぼの夢、ちほみのり、ちゅらひかり、チヨニシキ、つがるロマン、ツクシホマレ、つくしろまん、つくばSD1号、つくばSD2号、つぶぞろい、つぶゆき、つやおとめ、つや姫、でわひかり、てんこもり、てんたかく、とがおとめ、とちぎの星、トドロキワセ、とねのめぐみ、どまんなか、トヨニシキ、とよめき、どんとこい、どんぴしゃり、なごりゆき、なすひかり、なつしずか、ナツヒカリ、なつほのか、ななつぼし、にこまる、ねばりゆき、ハイブリッドとうごう3号、はいほう、はえぬき、はぎのかおり、ハツシモ、ハナエチゼン、はなさつま、はなの舞い、はるみ、ヒエリ、ヒカリッコ、ヒカリ新世紀、ひとめぼれ、ヒノヒカリ、ひゃくまん穀、ふくいずみ、ふくのいち、ふくのさち、フクヒカリ、ふくひびき、ふくまる、ふくみらい、ふさおとめふさこがね、ふっくりんこ、ホウレイ、ほしじるし、ほしのゆめ、ほしまる、ホシユタカ、ほっかりん、ほほえみ、ほほほの穂、ほむすめ舞、まいひかり、まいひめ、まっしぐら、まなむすめ、みえのえみ、みえのゆめ、みずかがみ、ミズホチカラ、みずほの輝き、みつひかり、みどり豊、ミネアサヒ、みねはるか、みのにしき、ミルキークイーン、ミルキーサマー、ミルキープリンセス、み系358、むつほまれ、むらさきの舞、めんこいな、やまだわら、やまのしずく、ヤマヒカリ、ゆうだい21、ゆかりの舞、ゆきおとめ、ゆきさやか、ゆきのはな、ゆきのめぐみ、ゆきの精、ゆきひかり、ゆきむすび、ゆきん子舞、ゆめおうみ、ゆめおばこ、ゆめかなえ、ゆめさやか、ゆめしなの、ユメヒカリ、ゆめひたち、ゆめぴりか、ゆめまつり、ゆめみづほ、レイホウ、レーク65、わさもん、愛のゆめ、愛知123号、一番星、越南291号、越路早生、縁結び、黄金錦、黄金晴、夏の笑み、花キラリ、華麗舞、亀の蔵、亀の尾4号、吉備の華、京の輝き、金のいぶき、金光、金色の風、吟おうみ、銀河のしずく、元気つくし、五百川、黒むすび、彩、彩のかがやき、彩のきずな、彩のほほえみ、彩のみのり、彩南月、祭り晴、三重23号、山形112号、山形95号、紫の君、実りつくし、秋のきらめき、秋の詩、秋音色、秋田63号、出羽きらり、春陽、松山三井、笑みの絆、新生夢ごこち、新之助、森のくまさん、瑞穂黄金、晴るる、青天の霹靂、赤むすび、雪の穂、千秋楽、大地の星、大地の風、大粒ダイヤ、淡雪こまち、中生新千本、朝の光、朝日、天のつぶ、天使の詩天竜乙女、土佐錦、東北194号、鍋島、南国そだち、日本晴、能登ひかり、農林1号、農林48号、姫ごのみ、風さやか、兵庫ゆめおとめ、萌えみのり、北瑞穂、北陸193号、夢いっぱい、夢ごこち、夢しずく、夢つくし、夢の華、夢みらい、夢一献、里のゆき、里山のつぶ、恋の予感、和みリゾット

 

自分は一応は米の研究をしているが、恥ずかしながら7,8割は見たこともない品種であった。

粳米は275品種も栽培されているが、そのうち198品種は一つの都道府県のみで栽培され、29品種は二つの都道府県だけで栽培されていた。
10都道府県以上で栽培されている品種は、以下の13品種しかなかったりする(括弧内は都道府県数)。

  1. コシヒカリ(44)
  2. ひとめぼれ (34)
  3. ミルキークイーン (34)
  4. あきたこまち (31)
  5. キヌヒカリ(27)
  6. ヒノヒカリ(27)
  7. にこまる(24)
  8. みつひかり(19)
  9. 夢ごこち(18)
  10. あきだわら(17)
  11. 日本晴(16)
  12. ヒカリ新世紀(14)
  13. きぬむすめ(11)

やはりコシヒカリがダントツに多く栽培されていた。

 

ついでに糯米について調べてみたところ、以下の72品種があることが分かった。
あかりもち、アネコモチ、あぶくまもち、オトメモチ、カグヤモチ、カグラモチ、きたのむらさき、きたふくもち、きたゆきもち、きぬのはだ、きぬはなもち、きねふりもち、クレナイモチ、こがねもち、ココノエモチ、こもちまる、こゆきもち、サイワイモチ、さつま絹もち、さつま黒もち、さつま赤もち、さつま雪もち、しろくまもち、するがもち、たかやまもち、たつこもち、たまひめもち、タンチョウモチ、ツキミモチ、でわのもち、ときめきもち、とみちから、はくちょうもち、ハクトモチ、はりまもち、ヒデコモチ、ヒメノモチ、ヒヨクモチ、ふさのもち、マンゲツモチ、まんぷくもち、ミコトモチ、みやこがねもち、ミヤタマモチ、もちひかり、モチミノリ、もちむすめ、もち美人、モリモリモチ、ヤシロモチ、ヤマフクモチ、ゆきみのり、らいちょうもち、わたぼうし、葵美人、喜寿糯、群馬糯5号、恵糯、滋賀羽二重糯、式部糯、酒田女鶴、十五夜糯、新羽二重糯、新大正糯、石川糯24号、朝紫、白山もち、風の子もち、峰のむらさき、峰の雪もち、夕やけもち、鈴原糯

 

酒米については、以下の106品種があることが分かった。
いにしえの舞、おくほまれ、きたしずく、ぎんおとめ、こいおまち、さがの華、さけ武蔵、しずく媛、しらかば錦、たかね錦、ちほのまい、とちぎ酒14、はなかぐら、ひたち錦、ひだほまれ、ひとごこち、ひより、フクノハナ、愛山、伊勢錦、一本〆、羽州誉、越の雫、越神楽、越淡麗、華さやか、華錦、華吹雪、華想い、改良信交、改良八反流、改良雄町、亀粋、菊水、弓形穂、京の華、京の華1号、強力、玉栄、金紋錦、吟ぎんが、吟のさと、吟の精、吟の夢、吟吹雪、吟風、九頭竜、結の香、古城錦、五百万石、佐香錦、山酒4号、山田錦、山田穂、滋賀渡船6号、若水、酒未来、秋の精、秋田酒こまち、祝、出羽の里、出羽燦々、新山田穂1号、神の舞、神の穂、神力、星あかり、西海134号、西都の雫、石川門、雪女神、千本錦、総の舞、蔵の華、但馬強力、杜氏の夢、渡船、渡船2号、白菊、白鶴錦、八反、八反錦1号、八反錦2号、美郷錦、美山錦、富の香、舞風、風鳴子、兵庫錦、兵庫北錦、兵庫夢錦、兵庫恋錦、豊国、豊盃、北陸12号、夢の香、夢吟香、夢山水、野条穂、雄山錦、雄町、誉富士、龍の落とし子、露葉風、辨慶、壽限無、彗星

糯米よりも酒米の方が品種数が多いのが意外だった。